分譲マンションの大規模修繕工事についての相談を受けました
分譲マンションに住んでいる友人から大規模修繕工事についての相談を受けました。
友人が住んでいるマンションには詳しい方が居ないため管理会社主導で話が進んでおり、その内容が正しいのかどうか教えてほしいとのこと。
後日、修繕計画書を持参してもらって内容を拝見しました。
「ふむふむなるほど、、、ナニコレ」
結論からいうと本来の目的から外れている計画でした。
資産価値の維持向上を目的とした改修塗装工事なのに、予算の多くが仮設費用にあてられている。
(ここでいう仮設費用とは足場やそれに関するフェンスや現場事務所、トイレ共通仮設など)
「今回は外壁の補修と塗装工事だよね?」
「うん、そうなんだけどね」
「それなのに塗装の単価がめっちゃ低いんだけど、これが本当なら勿体ない投資になるね」
「どうして?」
「足場や事務所って工事が終われば消えてなくなるんだよ?」
「でも足場が無いと工事できないじゃん」
「そりゃそうだけど予算配分が問題なの」
「おかしいの?」
「キミにはわかんないだろうね」
「なんだよ、そのへんのことちょっと教えてよ」
裏話として必ずしも見積もり通りの予算配分がなされるわけではないという一面もありますが、住人側からすれば見積もり通りの予算配分で工事が進むと思うもの。
「俺なら次の総会の時にこの話が出たら挙手するね。理事長に勉強してもらって本来の目的に応じた流れにしてもらった方がいいよ、めんどくさいだろうけど」
この相談の後日談があるかどうかはわかりませんが多くの方が住まれているマンションの維持管理は大変というお話でした。