長期優良住宅と断熱塗装の相対性について考察
基本的には長期優良住宅の場合、断熱性能が設けられているため外壁の塗装における断熱性能は意味が無いのではと個人的に思っています。
断熱性能といえばUA値という基準が出てくるのですが、建物省エネ法における広島地域の基準UA値の目標が0.87以下にしましょうとなっているため
断熱塗装ウンヌンは全く関係ないという話になります。
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さらにZEH住宅(ゼロエネ住宅)の場合はさらにUA値が低くなるのでもう外壁の塗装に断熱を塗るという選択肢はなくなってきます。そして高気密という面においても断熱性能とセットに考えられていると思うので壁内にカビが生えてくる確率という面においても問題なくなってきますし、気密性能がC値が1.0以下の住宅やパッシブハウスを目指しているような超高気密な住宅の場合カビの心配はほぼゼロになるのではと思います。
そして内断熱や外断熱工法関係なく光熱費の面においてもこれらの住宅は年間にかかってくる費用も低くなるため断熱塗装をして光熱費を下げるという理論が通じなくなりますね。ただし熱が原因で生じてくる外壁材の変形や塗膜の劣化対策としては断熱塗装は有効になりますので、保護目的としての断熱塗装であれば有効な塗装方法ということになると私は思います。
ただ、今回のお話においてもそうでなくても外壁から雨水などが侵入してくる場合は断熱ウンヌン関係なく注意が必要になってきます。ひび割れやシーリングの劣化が原因で壁内に入り込んだ雨水が通気層や壁内に滞り、カビが発生したり構造壁に影響を及ぼす恐れがあるからです。
つまり長期優良住宅の場合は断熱塗装の前にひび割れやシーリングの亀裂が無いかこまめにチェックしておくことの方が重要になるということ。
小難しい内容になりましたが、長期優良住宅における外壁塗装の基準は何にすればいいのかを考えられている方はこの話を参考の一つにしていただければと思います。
※あくまでも30年以上の実績の私の理論なのであしからず、、、。