塗料の値上げと手抜き工事
このたび関西ペイントが3度目の値上げを発表したようです。
以下が仮に1万円の塗料を値上げした場合の参考価格です。
2021年の8月に20%の値上げ〜10,000円×1.2=12,000円
2022年の4月に30%の値上げ〜12,000円×1.3=15,600円
つまり2021年の8月以前から2022年4月以降の価格差が実に1.56倍です。
(参考数値なので各塗料価格の改定は塗料ごとに変わります)
そして、、、
2022年の10月の予想を30%の値上げにした場合 15,600円×1.3=20,280円になります。
値上げ前の2021年の8月以前と比較した場合の価格差は2倍以上です。
これは、1年2ヶ月で倍近く値上がりする可能性が考えられるということになります。
しかも関西ペイントが価格改定した後に、他のメーカーも続々と値上げを行う傾向にある、、、。
ちなみにこんな状態でも塗装業界では一部の業者たちで価格競争を起こしています。
もうね、なにをやってんのよと。
塗料の仕入れ価格が上がっているのに施工単価を下げて契約を取りに行くとか、やってはいけない行為なんですよ。
たとえそれが計算しつくされたビジネスモデルだとしても結局、お客様や職人にしわ寄せが行くんですよ。
その結果、職人は感心するほど巧妙に手抜き工事をする。
それじゃダメなんです!
それでなくてもこの業界は人手不足で若者も塗装業や建築業を敬遠する傾向があるのに、市場単価を下げて取り合いしてる場合じゃないでしょうと。
さらに落ちぶれたような業界に若者が入りたいと思うわけないじゃないかと。
我々に課せられた任務は後継者につなぐことが出来るネットワーク造りや若者が夢を持って就業することが出来るステージ作りなのです。
適正な価格で一切手を抜かない仕事をしつつ、お客様にも喜んでいただくことが我々の責務であり、若者があこがれや夢を持って入社してくるようなステージ造りをしていく必要があるのです。
逆にこういった理念やビジョンがない塗装業者は淘汰されたほうが良いとさえ思っています。
有志ある見知らぬ塗装屋たちよ、頑張りましょう!