ビフォー

破風板や雨どいが色褪せているのと同様に、外壁もラジカルが発生しつつありましたので、クリヤーが塗装できるかどうか試験をすることになりました。

水を含ませた刷毛でサイディングの表面をすり込んで、チョーキング層の劣化深度を各方角ごとに試験しました。 その結果、クリヤー塗装可能と判断しました。 ハウスメーカーや塗料メーカーが不可を出しても、私は自分の目と仕事に自信がある場合はGOを出すことがあります。 そして今回も自信がありますので、オーナー様に10年保証付きの工事をご契約させていただきました。 ちなみにオーナー様は弊社から自転車で5分の場所にお住いです。

日当たりが悪い部分の外壁に藻が生えていたので丁寧に洗浄するようにしました。もちろん洗浄後の殺菌もぬかりありません。

シーリングはウレタン。完全に防水機能を失っていたため全てやり替えるご提案をさせていただきました。 今回のシーリングはハイグレードなので汎用シーリングの倍くらい長持ちします。

三角の形をした“あぶらげ”部分のケイカル板が腐朽していたため、迷わず交換するご提案をさせていただきました。 ここから内部に雨水が入ると軒天井が朽ちるので貼り替えなどのお手入れが必要です。

今回はカーポートの屋根パネルが足場と干渉するという理由から、屋根パネルを撤去してから足場を組み立てました。

まずは高圧洗浄です。今回はクリヤー塗装なのでそれに適した圧力で洗浄しました。築10年以上過ぎている家のクリヤー塗装をする場合は洗浄から気を付けなければなりません。

シーリングはオート化学の製品で全て打ち替えました。一般的なシーリングの2ランク程高グレードなもので長持ちします。 サイディングの家はシーリングが命といっても過言ではありません。

軒天井は極めて慎重に、外壁に塗料を付着させないように塗りました。職人のテクニックが不可欠です。

1回目のクリヤー塗装です。クリヤーを塗ることで色褪せた外壁が蘇っているのが画像から見ても分かります。この状態で保証付きのクリヤー塗装が提案できる業者は広島市内では居ないのではないかと思います。

仕上げクリヤーの様子です。白っぽくなっている部分を見てお客様が少しだけ不安になられていましたが、「絶対に大丈夫です」とお伝えして塗り進めました。 塗ったばかりは白っぽいのですが、乾くにつれて透明になっていきます。

腐朽していたアブラゲ部分を撤去した直後の様子です。内部に雨水が侵入していなかったので安心しました。

新しく貼り替えて塗装をさせていただきました。

ベランダの手すり笠木などの板金部分が色褪せていたため、全て塗装させていただきました。

雨樋もしっかり長持ちするようにフッ素塗装で２回塗り仕上げしています。

屋根は陶器瓦なので塗装する必要無いのですが、谷という名称の板金部分が色褪せていたので雨漏り防止も含めて塗装させていただきました。